チュニジア出身の彼女とはスロベニアからウィーンへ行くバスの中で出会いました。
もうすぐ期限の切れるパスポートに押されたたくさんのスタンプをながめながら思いを馳せていた時、
通路を隔てた隣から
「ねぇ、あなた日本人?」
誰がどう見てもイスラム教徒な女の子に話しかけられました。
嘘つく理由もなければ絶対にパスポートの表紙を確認してから話しかけてるので
「そうよ!」
としか言えず。
「わぁうれしい!わたしね、日本のアニメが大好きでね!いつか行ってみたいの。」
いくつかアニメの話されましたがついていけないので話切り替えました。
「今は学生さんなの?」
「うん。ウィーンで建築学を勉強してるの。っていっても家じゃなくってダムとか大きいやつ。クラスは男の子ばっかりだよ〜。」
「あら。それはきっと優秀なんだねぇ!卒業したら国に帰るの?」
「うん。チュニジアで仕事できたらなって思ってるしそれしか選択肢ないかな。フィアンセいるし。」
「そうなんだ〜!離ればなれで寂しくない?」
「そうだね〜。でも3回しかあったことないからなぁ〜。相手も親がみつけてきたし。毎日連絡は取りあってて写真もしょっちゅう送って来るから寂しくはないよ。どうせこれからずっと一緒にいる人だしね〜。」
写真も見せてくれました。
立派な家に住んでることがわかる、引き気味の全身写真withバラでした。
イスラムと聞けば想像できる範囲のびっくりだけど改めて直接の声を耳にするとやはりカルチャーショックを受けます。
「でもさ、男の子の多い大学でしょ?なんかないの?」
かわいらしい子だったしこれから会うこともないと思ったので不躾な質問をしてみました。
「うーん、ないよ!ほら、うちらムスリムって結婚するまでヴァージンでしょ?大学の子みん〜なそれわかってるから変な誘い的なのも、ないない。」
なんか、すんげぇ明るい。
自由恋愛が当たり前の国で生まれ育たが故に、親が決めた結婚なんて籠の中の鳥のようでかわいそう。なんて思ってしまう感性が知らないうちにあったんだなぁと自分自身の仲でも発見がありました。
そして以前ふと聞いた
’’西洋人セレブ女性をターゲットにしたイスラム教徒の国でのSEXツアー’’
(要は双方のフラストレーションはけ口ビジネス。)
の話をほんわかと思い出したのでした。
ほ、ほんとにあるのかしら?
さすがのわたしでもそれは訊けなかった〜。後悔。
( あった。 英語記事ですが。)