旅行好きの方や留学経験のある方なんかは特に英語の方言について敏感になるのではないでしょうか?
アイルランドの英語は一般的に
・もごもごしてる
・はやい
・アイリッシュ同士でも聞き取りにくい
なんて言われていますが暮らしている肌感としては
人それぞれ(あたりまえではあるのですが)
北海道より一回り小さいような規模の国のアイルランドには32のCounty(日本で言う都道府県のようなもの)があり、それぞれのカウンティーに方言があるそう。ネイティブ同士だとしゃべっていればだいたいの出身地がわかるのだとか。
とは言えわたしがはじめてアイルランドの地に降り立ったのは30歳。
アカデミックな勉強はジュエリーしかしていないので、方言はおろか理解するだけでいっぱいいっぱい。
しいて言うなら外国人と喋ることになれている人の英語は聞き取りやすく、どこにおいても田舎の人はわかりにくい印象です。
日本もそうですよね。ネイティブの津軽弁の中に身を置いたときはもしやここはモンゴル?なんて東京生まれのわたしにとっては異世界でした。
そんな個性豊かなアイリッシュの英語にはこれを抑えておけばアイリッシュ風!というフレーズがいくつかあるのでご紹介します。
アイルランド人と仲良くなれる!簡単フレーズ
Lovely (ラブリー)
え?って思いますよね。
ラブリー。日本語でも通じちゃうぐらいメジャーな単語ですがアイルランドでは本当に頻繁に耳にします。
何となく女子高生なんかが言ってそうですが、老若男女(むしろお年を召した方も)
’’Lovely” 連発しています。
意味としてはよく知られた ”かわいい、愛おしい” はもちろんのこと
いいね (Nice)
すごいね (Great)
やったね (Well done)
おいしい (Delicious)
などに置き換えても使えます。
「そのワンピースめっちゃ似合ってるよ!」
と日本語で言うところを
「Your dress is lovely!」
と表現してみたり、
ギネスを飲んで一言目を
「Lovely!」
というだけでアイリッシュ風。既に申し上げましたがおじさんおばさん、お兄さんも使います。
Jesus (ジーザス)
直訳ではイエスキリストの意味ですがどう使うのでしょうか?
勘のいい方はお気づきかもしれませんが
Oh my god!
に置き換えて使うことができます。
軽めの日本語で言うなら
ちくしょ〜
まじか!
なんてこった
ついてなーい
最低〜!
最悪だ
クソびっくり!
ってな感じでしょうか?わたしはよく耳にする言葉ですがFワードに分類される言葉だそうなので使いどころには要注意です。
ちなみにもっと汚い言い回しだと
Jesus Christ!
となるそうです。願いを乞う意味もありそうですが心なしか神様の扱いが雑な気がします。気のせい?発音はジーザスクライストとなります。イエスキリストはドイツ語に近い発音です。
ちなみにダブリンで出会ったインド人学生も使いこなしていました。
Gorgeous (ゴージャス) Fabulous (ファビュラス)
聞き慣れた英語ですがこちらもよく使います。
日本語だと、叶姉妹に代表されるように豪華絢爛できらびやかなイメージを持つ方が多いと思いますがアイルランドだと ”豪華の幅” がより広いように感じます。
ハイジュエリーなどはもちろんのこと、例えば生まれたての赤ちゃんに対して
「Wooow! So lovely! Gorgeous!」
と言ったりもします。
ちなみに日本では馴染みのある”Cute” 。実はあまり耳にしません。アイリッシュの友人に訊いてみた所ちょっとチープな趣きがあるのだそうです。
確かに友人と街をを歩いていてファストファッションのお店でかわいすぎる服を見つけた時
「What’s a cute.」
と皮肉まじりに言っていました。本当に気に入ったのなら上記の ”Lovely” や ”Gorgeous”の方がよりアイリッシュらしい響き。
Gorgeousほどではないですが ”Fabulous (ほんと〜にすばらしい!) ” なんかもよく使われている印象です。着物を着ているとしょっちゅう言ってもらえます。
日本人の感覚だと何となく目に見えて華やかなものや人に対して使っている印象ですが音楽などに対して形容詞として使っても◯です。
Thanks a million! (ありがとう!)
直訳だと100万のありがとう。ですがお分かりの通りThank you の上位系です。
とは言えちょっとしたことでも全然使われています。たとえば
仕事の帰り際
レストランを後にする時
タクシーやバスを降りる時
ごちそうさまのかわりに
ちなみに似たような意味の Thanks a lot. や Thanks a bunch. はそういえば言うほど耳にしません。
わたしがやらかした小さな間違いはよく車をだしてくれる友人に対して
「いつもありがとう。」を伝えたくて
「Thank you always.」
と直訳で言ってしまっていたこと。
もちろん意味は伝わるのですがネイティブはこのような言い回しはしないのだとか。
じゃあなんと言えばとよいのかと言うと… Thanks でよいそうですがここは
”Thanks a million”
でしめておきましょうか。
小泉八雲とからめてのまとめ
恐れ多くもわたしの高祖父に当たる小泉八雲(Lafcadio Hearn)は世界的な文豪ですから言わずもがなめちゃくちゃ語彙が豊富です。しかもフランス語の翻訳も出来ちゃうんです。
クリスマスプレゼントにLafcadio Hearn Jaoanese Gardens の方からいただいた本をじっくりじっくり読んでいるのですが、辞書の履歴がとんでもないことになっています。もはや復習のために読み返しても覚えていられる単語の方が少ない。
よめない。わからない。かなしい。おじいちゃんの本なのに!
と落ち込んでいた所
「ぶっちゃけ半分以上のアイリッシュが全部わからないよ!予備知識が必要な話も多いしね。」
と慰めていただきました。ちょっとほっとしたけどあの世にむかって
「ロースペックな玄孫でごめんなさい!」
と伝えたいです。
語彙力についてはどこのどんな国の言語においてもあると一目置かれる存在になれますよね。
ですが英語に苦手意識がある人が短時間で馴染むためにはその国でよく使われるフレーズをとりあえずいくつか知っておく方が現実的。ちょっと予習するだけでも滞在や生活が有意義になることでしょう。
それでは皆様、LovelyでGorgeous、Fobulousな一日をお過ごしくださいませ。
お読みいただきまして
Thanks a million!