ウィーン旅

音楽の都、ウィーンに関しての引き寄せ案件② 静岡に思いを馳せていたのに

音楽の都、ウィーンに関しての引き寄せ案件①
でもお伝えしましたがウィーンは小泉八雲関係なしに思い入れのある街です。

 

ヨーロッパに行くときはなるべくウィーン経由で訪れて初の海外に降り立った17歳の気持ちにタイムスリップしているのですが、これは4回目に来たときのこと。

 

ウィーンという街は割とこじんまりとしていて路線図とにらめっこをするまでもなく大体の場所にはトラムと地下鉄を使えば簡単に行けます。

その日はちょっと疲れていて美術館のテンションではなく、んでもせっかく滞在してるんだから見て回らなくちゃ!と自らお尻に火をつけて訪れた先は

 

楽友教会 Musikverein

クラシック音楽好きの方には言わずもがなですが世界最高峰のオーケストラ、ウィーンフィルの本拠地です。
そんな場所で私は高校時代、オーケストラ部に入っていたお陰でオーボエをうっかり吹いてしまったのでありまして、そんな猛練習の日々や初海外のときめきをお散歩しながら思い出していました。

はじめてウィーンを訪れてから既に13年。
仲の良かった友人はそれぞれのライフステージに立って活躍しています。

ふと友人リンちゃん(仮)のことを思い出します。

楽友教会の中はそれはそれは煌びやかでみんなで感動していたのですが、どうやら私の止ん事無きオーラを感じ取ったのかリンちゃんは

 

「つーかさ、キンキラ過ぎて悪趣味じゃね?」

これは以前友人の計らいでコンサートを訪れたときのもの。大人になるにつれて良さはわかってきました。

 

 

と声をかけてきてくれました。

 

余談ですが父は建築家で日経アーキテクチュアを購読していました。
綴じられた紙、いわゆるBookの形状をしたものは片っ端から好きだった幼い私は意図せずともいろいろな建築を写真で見ていて知らずのうちに浅い知識も持ち、好きな建築家は?と質問されたら
ル コルビュジエ、ノーマンフォスター、ヘルツォークドムーロン、黒川紀章あたりとこたえます。
用は機能美好き。

 

楽友教会の内装は17歳の私の趣味ではなく、周りの感動を他所に

「ギラギラしてて落ち着かねー。」

なんてやりとりをこっそりとふたりでしたのを覚えています。

 

そんなリンちゃんと30歳の今来ていたらどんな気持ちかしら?
そういえばベートーベンの家に行った時に「これドイツ語で読めたらサイコーなのに。」とか言ってたっけ。
私のドイツ語もまだまだだけどちょっとは役に立てるかも。
とはいえもう静岡に嫁いで3年経つからそろそろ次の段階だったりするのかなぁ。
静岡は焼津に小泉八雲の記念館があるからついでに会いに行けたらなぁ。
まだバイオリンは続けてるかなぁ。

なんてセンチメンタルになっていたその時

 

 

着信アリ

LINEではなくメールが来ました。
いつもはまとめてチェックするメールですがなぜかその時は開いちゃったんですよね。

 

 

 

 

 

 

 

察するにあまりある一行。

 

いろいろあったはずなのにつらつら語らないあたり、そして大事な連絡はメールなのがリンちゃんらしいです。

 

ウィーンから静岡に思いを馳せていたのにリンちゃんの実家、千葉からの送信でした。

 

もう

ウィーン街歩きどころではありません。

 

わたしのWunderber(ドイツ語でびっくり!の意。)な気持ちを沈めるため、そしてモバイルインターネットの容量を節約するためにWifiのある建物の中に入り

 

実はね!ウィーンなう。

天気が良すぎて画面見えていません。

 

リンちゃんはSNS音痴気味なので私が海外にいることも知らず、私に負けず劣らずびっくりしていました。

しかも名字が聞き慣れたものに戻ったのはこの出来事の3ヶ月前。
千葉でのリスタート生活もやっと落ち着いてきたからあゆこに連絡しとこー!というタイミングだったとのこと。

 

引き寄せてます。

 

お互いの諸々の近況報告を済ませたことで私の精神年齢タイムスリップはなんとも見事な形で終了を遂げたのでした。

長くつきあえる友達って、ふとした時に財産になるのね。

 

 

ドナウ川だよ〜。
え〜こんなだっけ?涙 もっときれいなの〜!的なやり取りもしました。

 

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ABOUT ME
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守谷 天由子
ギリシャとアイルランドの両親を持つ明治の文豪、小泉八雲 (Lafcadio Hearn) の孫の孫の守谷天由子(もりやあゆこ)です。 文系か理系かと言われるとアート系のジュエリーデザイナー。 八雲と同じく異文化に触れる旅やウィスキーが大好き! 2017年に5カ国に渡る足跡ツアーを4ヶ月かけて自力で回りました。 道中出会ったアイリッシュ夫と海辺の町で暮らしています。