真面目に勉強したことが少しでもある人には言わずもがなですが、ドイツ語ってすっごく難しい言語なんです。
RやÖの発音もなかなかヘビーですし英語はThe もしくは A でまかり通る冠詞の種類も名詞に性がついておりなおかつ格変化が4種類もあることで覚えることありまくり。これについては形容詞も似たような変化をします。
SVOの順番は英語よりもルールが少ないとは言われています。が、そうは言ってもおさえておかないといけないルールは一応あり、ルールが少ないお陰でわかりにくいことさえあります。
日本語の ”てにをは” のようにネイティブでも間違えることがある。と聞いていますがそれにしてもお前らの頭ん中どうなってんだよ!パズルかよ!と勉強中はやさぐれていました。
とはいえドイツ人の中で生活していく当たって間違えてでも喋っていかないといけない。恥ずかしがる余裕さえもない。大事なことは英語で言いなおしてくれたりもしますがやっぱり他愛もないおしゃべりがしたいのです。
たまーに気が向くと文法や発音を整えてくれるルームメイト(25/ ♂/ がっつり理系) がある時とんでもなく酷いこと言ってきます。
「ねぇアユコ、スターウォーズ観たことある?」
「う〜んちゃんと観たことはないけどなんとなく知ってる。」
「なんかね、お前ヨーダみたい。」
はぁーーーっ?
もちろん自分が絶世の美女とは思っていませんが、日本人のそれとまではいかなくてもその辺のドイツ人よりはかなり身なりを気にしている25歳(当時)としてはものすごいショックを受けます。
ヨーダってあのシワシワで緑色してて小さくて耳がおっきくてとんがってておじいちゃんみたいな妖怪でしょ?小さいくらいしか共通点ないんだけど。多分…。
「え…よぉだ?」
「あ、あのね、ドイツ語のスターウォーズだとヨーダって単語の順番めちゃくちゃで話すんだよ。
“ワタシ その時 言う 帰れ” みたいに。」
日本語のヨーダはよく知らないけどスターウォーズマニアのバーのお客さんに聞いたらそんなことないそう。
アイルランドでも聞いてみましたがゆっくり喋るくらいしか特徴はないとのことなのでドイツ語バージョン特有のものなのかしら?しかしなぜそうした?
もうショック過ぎてヨーダの前に私が何の話をしていたのか全く覚えていません。
その後
こんにゃろー!バナナ下半分だけカットして食べてハエたからせるくせに!186cmもあってお前は”サッちゃん”かよ!まったくかわいそうじゃねーよ!
と、ルームメイトへの苛立ちをエネルギーに替えてドイツ語の勉強をがんばったのでした。
しかし
” E.T オウチ カエル ” の方が近くね?
あっ、E.Tでもいやだー!