エストニア旅

Fワードって覚えるべき?英会話習得の上で気に留めておきたいこと

時たま目にする文句、

 

英語(外国語)を勉強する上で

F〇〇k、A〇〇holeなどの

汚い言葉は覚える必要がありません。

 

 

インターネットのまとめページなどでは

 

“絶対に言ってはいけない〇〇語 20選!”

 

“海外では使用厳禁な英語のFワードまとめ”

 

 

なんてページがたくさんありますよね。

 

果たしてそうでしょうか?

 

この記事を書くにあたっていくつか目を通しましたがまぁ〜浅い文章ばかり。(個人の見解に基づきます。)

 

もちろんそんな汚い言葉ばかりを口から発していたらそれなりのクラスタの人としか仲良くなれないでしょう。

 

しかし”相応な人”がFワード(猥語や隠語、比喩を含む。)を使わないかと言うとそんなことはありません。

もちろん息を吐くように使う必要はありませんがやはり使い時をわきまえている人を目の当たりにすると

 

なるほど!

 

と思わされることがあるのも事実。(話題が政治の時はなおさら。)

 

 

お友達を作れる程度の英語とドイツ語を操る能力はあれど両方に関してネイティブレベルではないので必要以上に、というかなるべく汚い言葉は口に出さないようにしつつ使いどころについては日々勉強の日々。

言われたのにニコニコしていたり、使わなさすぎるのもちょっとバカみたいに思われかねないので、ね。

 

ということで虎視眈々と汚い外国語を口に出すのを狙っている私が

 

こ こ だ!

 

というタイミングで見事に話の流れが変わって訪れた奇跡のお話をしましょう。

 

 

 時は子の刻 in 夏のエストニア

2017年、大人になってからやっと自分のルーツを知ることになった 私は偉大なる高祖父小泉八雲ことラフカディオ ハーンの足跡辿ろうツアーをたったひとりで計画します。

今思えば研究費のような形でファンドを受ければ良かったのにとも思うのですが行動力と知識のバランスがとれていない私は片道チケットで当時お世話になっていたオンラインの英語の先生が住んでいるブルガリアからヨーロッパに入り、友人のいるエストニアを訪れてから八雲縁の地であるギリシャのレフカダ、アイルランド(を訪れるついでに友人のいるオーストリアとドイツ、スロベニア、スロバキア、ハンガリーへ寄り道)そして予定外だったアメリカ4都市とカナダを訪れました。

 

文字に起こすとほんと図々しい。絶対友達になりたくないこんな人。

 

話を戻します。

きっかけは八雲旅とはいえ5年ぶりのエストニアを訪れることになってウッキウキしたものの

 

空港に到着したのは真夜中。

公共交通機関はもう終了しているのでタクシーには長蛇の列。

 

待ってなんかいられねぇ!

ということで配車アプリのUberを開きます。

ですが同じことをしてる人が多いのかまたはドライバーが少ないのか、なかなか見つかりません。

エストニアでUberが使えることは知っていたものの不安になってきたので同じようなオーラを感じる人の良さそうな女の子に声をかけてみました。

 

 「すみません、Are you Estonian ?」

「エストニアの方ですか?」との問いに彼女はこう答えました。

「No, I’m from Germany. But what’s your question?」
(いえ、ドイツ人ですが何かお困りですか?)

ドイツ語圏で1年以上過ごした私、仮にこれがバーやらなんやらの出会いの場であれば

 

Echt ?
(えっ! まじか!)

 

とドイツ語に切りかけてフラットなフェイスに到底似合わない彼女の母国語での質問を繰り出して驚かせたことでしょう?

ちなみにEchtをカタカナで表記すると ”エヒト” となりますが ”えっ!” の方がまだ通じると思います。英語の”Really?” なノリで使えます。ご参考まで。

 

 

とは言え今は配車にフォーカスしているところ。正直疲れているしとても眠い。時間帯的にも。

 

「 Well, I’m trying to take a car by Uber. Do you know can I use it in Tallinn?」
( いやぁ、タクシー並びたくないから配車アプリで車呼びたいんだけどタリンってUber使えないのかな?)

「Oh, I’m trying too by My Taxi. But…….」
(あら偶然。私も違うアプリで呼ぼうとしてるんだけどねぇ…。)

各々の目的地を確認しながら言葉にしないうちにどちらか先に捕まえた方に相乗りして移動しようということになりました。
恐らく彼女も私も旅慣れてるオーラを纏っていたのだと思います。

 

「I’ll check the road. Can I put my baggage here?」
(ちょっとタクシー先取りできないか道の方見て来るから荷物置いてっていい?)

 

などとチームワークも芽生えはじめました。

 

が、時は刻々と過ぎて行きます。

 

そして私がみつけかけたUberドライバーのスルーを食らう始末。

ここだ。今だ!

 

「Scheiße!」
(クソだわ!)

 

「…Was hast du jetzt? (今なんて言った?)」

「Also, Ich hab in Deutschland gegen ein Jahr. Komme ich aus Japan. Tokio.」(へへへ。実は私ね、1年ちょっとドイツに住んでたの。出身は日本。東京。)

「Echt!!! Ich hab in Oume vor 5Jahren gestdiert. Aber nur eine Woche. Ach ja! Wir sind hier!! Gantz kleine Statt!!! Oh mann!!!! Ich spache mit dir beim Deutsch!!! Krass!!」
(ほんと〜!?いやぁ〜私も高校生の頃に交換留学で青梅に行ったことがあるの!たったの1週間だったけど。びっくり!しかもここ、タリンだよ?ちいさなちいさなエストニアだよ?日本人と、しかもドイツ語しゃべる日本人と出会うなんて思っても見なかった!うわぁ〜。アガる。)

 

盛り上がったところで無事、タクシーを配車しました。

 

「Haaaa, I’m so tired but glad to talk to you. How long will you be in here?」
(いや〜、疲れたけど思わぬ日本人との出会いでうれしい!どのくらいエストニアにいるの?)

 

「Around 2weeks? I’d like to go to Tartu also. Yah, My friend works in Viljandi. He said there is nice.」
(2週間かな。タリンともしかしたらタルトゥ、あと友達が働いてていいとこだよって言われたからビリャンディも行きたいんだよね。)

 

「Really? I’m living in there with my friends. I’ll go back to my home tomorrow morning. You can stay in my living room if you want. My Ukranian and French roommates will say welcome I bet! I’ll so happy to meet you again!」
(まじ!私ビリャンディに住んでるの!明日の朝帰るよ。ウクライナ人とフランス人とルームシェアしてるからソファーになっちゃうけど泊まりにおいでよ!日本人がやって来るって言ったらシェアメイトも喜ぶよ!え!来てくれたらほんとにうれしい!」

 

余談ですがドイツは建前文化が薄いです。(個人的経験値に基づく。)

 

「…Sounds fantastic. Well, I’m Ayuko. May I have your name?」
(そんなこと言うと私、日本人と見せかけて図々しいからほんとに行っちゃうよ?(行きました。)あ、ワタシ、アユコです。名前聞いてもいいかな?)

 

彼女たちが暮らしていたおうちのドア。難民ウェルカムの札があったので心置きなく(?)お邪魔しました。

 

 

 

 

ということで私の質問「Are you Estonian? 」に対してYes Noで答えずに私を気にかけてくれた彼女の親切さと、私の絶妙なタイミングでの汚い言葉をきっかけお友達が増えたのでした。

 

 

今はウィーン近郊に住んでいるそうなので、また会いたいなぁ。

 

 

ちなみにAirbnbについたのは午前2時。
夏至も近いのでほんのり明るいとは言えロシアのおばちゃんに怒られました。

 

 

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守谷 天由子
ギリシャとアイルランドの両親を持つ明治の文豪、小泉八雲 (Lafcadio Hearn) の孫の孫の守谷天由子(もりやあゆこ)です。 文系か理系かと言われるとアート系のジュエリーデザイナー。 八雲と同じく異文化に触れる旅やウィスキーが大好き! 2017年に5カ国に渡る足跡ツアーを4ヶ月かけて自力で回りました。 道中出会ったアイリッシュ夫と海辺の町で暮らしています。