アイルランド生活

ヒロシマのあの日から72年後のアイルランドにて。とあるアメリカ人との思い出

8月6日は日本において、そして世界にとっても重要な日であることは改めて綴ることでもないでしょう。

アメリカ軍が世界で初めて原子爆弾を市街地に落とした日です。

この日と9日の長崎への爆撃をきっかけに日本が降伏することになり大平洋戦争が終結、日本は敗戦国となりました。

 

その72年後

2017年の8月6日、わたしは高祖父である小泉八雲(ラフカディオ ハーン)の足跡を辿る旅の移動日で17日滞在したダブリンを去り、八雲が移民船でたどり着いたニューヨークへ(ごめんなさい。Norwegian airlineで)渡りました。

ギリギリLeap card (ダブリンのSuica的なICカード)がギリギリ使えるエリアのちょっと郊外にあるAirbnbに滞在していたのですが、たまたまこの日は駐在アメリカンのホストがおやすみでした。

 

「アユコ、スーツケース持ってくの大変でしょ?駅まで手伝うよ!」

「ありがとうございます。ほんと助かります!」

 

 

バックパッカーみたいに旅できたらよかったものの、かしこまった場所用に着物も入ってたり、わたしのジュエリーブランドApocaθistの撮影もいくつかこなしていた関係もあり結構大荷物なんです。

 

私は17日も滞在していましたがダブリン郊外ということもありレンタカーでアイルランドを回る人が1泊だけ利用するパターンだらけ。

途中、ダブリンの観光地巡りに連れて行ってくれたり(しかもご飯奢り。)と、それはとてもよくしてくれたホストでした。

 

Ireland eyeにて会えました。

 

教会をリモデルしたレストランに連れて行ってもらいました。

 

 

「じゃあ昼過ぎに駅に向かう感じなので明日はよろしくお願いします。」

 

 

という事でちょっと早めにベットに入りました。

 

 

荷物の整理も改めてしたいので私にしてはちょっと早めに起きてガヤガヤしていた所。

「アユコ、旅立つ日にこんなこと行って本当に申し訳ないんだけど

アユコのジュエリーで何かうちの娘にプレゼントできそうなのないかな?」

 

あるよあるよ〜〜〜!

 

もとい、チャールズの娘はアメリカにいるもののめでたくダブリンの名門大学トリニティカレッジに合格。
2ヶ月後にはアイリッシュミュージックとフィドル(バイオリン)を学ぶためにアイルランドにやってくるのだとか。
その合格祝いとして私のブランドApocaθist(アポカシスト) のジュエリーをとは

 

 

なんてハイセンスなの?

チャーリー!

 

 

なお、Apocaθistではすべて役目を終えた楽器の部品を使っています。
もちろん!バイオリンが生まれ変わったものをお勧めしました!

 

 

 

ラッピング用品もっててよかったー!

 

 

お買い上げいただいたのはこちら。アメシストとパールのピアス。

 

 

空港行きのバスの中で思いを馳せる

基本的にAirbnbのホストはいい人が多いのですがその中でもチャールズは初日からとびっきりいい人でした。

一人暮らしでまったく料理をしないからこそのおいしい思い出 なんかもあったり。

先日やっと奥様とお嬢様と4人で食事をしたのですが(気を使ってくれたのか日本食レストランでした。)ここぞとばかりにほめちぎって勝手に満足しました。

 

褒めちぎりながらも涙が出そうに

冒頭に戻りますが私が前回チャールズとお別れしたのは8月6日の原爆が日本に投下された日。

何万人もの人がアメリカの攻撃で亡くなり何十万何百万の日本人の人生がめちゃくちゃになった日なのにも関わらず、72年後のアイルランドでアメリカに行くためのお手伝いをしてくれた上に経済的にもヘルプしてくださったチャールズ。

彼はとある携帯電話のメーカーで働いているのですが

「アメリカに1ヶ月ちょっといるんだけどおすすめのSIMある?」

と訊いたら

「うーん、T-mobile かな?」

とドイツのメーカーをお勧めしてくれました。

 

もう、私のひいひいひいおじいちゃんのチャールズと違って

 

 

なーんていい奴なんだよぉぉぉぉぉぉ!

 

 

やっと会えてアイリッシュパブでセッションしました!写真にいませんがフィドルの娘さんも。

 

ちなみに向かって右のイケメンくんはパトリック。
チャールズと同じくアイルランド初日にお世話になった恩人です。

彼曰く、ヨーロッパの路上で一番稼げる方法はドイツのシュトゥットガルトで適当な古めのポップスを歌う。だそうです。4日間で13万の売り上げだったとか。すげぇなおい!

 

またセッションしようね!チャーリー!

 

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ABOUT ME
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守谷 天由子
ギリシャとアイルランドの両親を持つ明治の文豪、小泉八雲 (Lafcadio Hearn) の孫の孫の守谷天由子(もりやあゆこ)です。 文系か理系かと言われるとアート系のジュエリーデザイナー。 八雲と同じく異文化に触れる旅やウィスキーが大好き! 2017年に5カ国に渡る足跡ツアーを4ヶ月かけて自力で回りました。 道中出会ったアイリッシュ夫と海辺の町で暮らしています。