和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは2013年のこと。
その前からも日本食はヨーロッパで注目されており、日本人ではないオーナーの斬新なメニューを取り揃えるスシレストランもちらほら。
昨今ではラーメンやテンプラも知名度を上げてきてはいますがそうは言ってもスシには及ばず。
「アユコ、スシつくってよ〜!」
と軽いノリで言われてはせこせこと準備していたのは7年前のこと。
すし酢を1日かけて仕込んだりよく知らないお米を固めに炊いたりなどなかなかハードルが高かったのを思い出します。
「あゆこは、寿司職人になるために日本出たの?」
とSNS越しに言われたこともありました。笑
余談ですがタコやイカなどの噛み応えのあるものは好まれない傾向にあります。(当社比)
また、大抵のヨーロピアンは寿司は家庭でよく出てくるものとの認識。
ちらし寿司以外はレストランでしか食べないよ!と言うと驚かれます。
さて、本題に参りましょう。
下準備が何かと大変な寿司に変わって急に言われても難なく作れる日本食、それは
Soboro!!
材料はこちら
★メインの材料は
· ひき肉(豚肉、鶏肉、七面鳥、牛肉などお好みで。) 600g
(ベジタリアン仕様の場合はなす、キャベツ、ズッキーニ、マッシュルームがおすすめです。ひき肉と混ぜても◯。)
· たまねぎ 大きめ1玉か小さめ2玉
★調味料は
· 砂糖(黒砂糖やケーンシュガーだとベター)
·塩 (岩塩だとうまみが出ます。)
· 醤油 (今ではかなりの田舎でない限りヨーロッパでは手に入ります。)
· ごま油 (あれば。中東系のお店に売っていることも。なければ適当な油。)
· ガーリックパウダー (お好みで)
· みそ or はちみつ
· 赤ワイン (あれば)
· しょうがチューブ (あれば)
· 辛味調味料 (お好みで)
なお、ごはんに関しては省きますが日本のお米がない場合、Pudding riceもしくはRisotto riceの食感が近いです。
トルコやアジアマーケットが近くにあれば
「ショートグレーンライスはありますか?」
と訊ねてみてください。
またごはんを鍋で炊くとくっつきやすいのでごま油を混ぜるとお掃除が楽です。
Soboroの作り方!
1、たまねぎを丁寧にみじん切りする。
2、ごま油をちょっとだけ敷いた中火のフライパンにたまねぎをオン。
3、熱が回ったら赤ワインをひとまわし。
4、水分が少し飛んだら砂糖を大さじ2杯くらい入れてキャラメリゼ。(甘めが好まれる印象です。後ほど更に入れます。)
5、たまねぎに熱を入れている間に他の野菜をみじん切りします。ベジタリアン仕様でなくてもなすを入れると食感が際立ち味に深みが出ます。
6、たまねぎが半透明になったらひき肉と任意の野菜をオン。軽く混ぜながら塩、砂糖、しょうがチューブ、ガーリックパウダーを適当に入れる。
7、全体的に火が回ったら醤油をじゃばじゃばとふる。(ヨーロッパブランドの醤油は甘みが添加されていたりすることもあるので最初に味見をした上でお好みで調整してください。)ちなみにヨーロピアンは塩味強めが好きみたいです。
8、みそをどのくらい入れるか決めるために味見をする。また、もてなす相手がいれば味見をさせて辛味調味料をいれるかどうか、また量を相談して加える。
9、お好みの量のみそをお湯と蜂蜜で溶かし、フライパンの火を止めてまわしかける。みそがなければ蜂蜜のみ。固まらないように注意。
10、出来上がり!
また、火加減については全体的に中火で良いと思いますがIHタイプのものであれば最初は強火にした方が良いです。(暖まるのに炎より時間がかかるため。)
また、盛りつけについてですが日本のようにかわいくきれいに盛りつけたところであまりいいリアクションをもらえない(当社比)どころか、複数人に振る舞う場合はそれぞれのお腹のキャパシティを尊重した方が喜ばれるので
大きめのお皿にどーん!
with スプーンで各自好きなだけどうぞ!
なバイキング仕様にしたほうが親切だったりもします。(特にドイツね。)
また、薬味としてスプリングオニオン(日本語だとわけぎ)をネギ代わりにかけるのもおすすめです。
ヨーロッパでネギはなかなか手に入りませんがスプリングオニオンであればだいたいのスーパーマーケットで手に入れることが出来るでしょう。
ちなみにスプリングオニオンは私と同じく(?) ギリシャからやって来たお野菜だそうです。
また、スクランブルエッグを添えてもいいと思います。ただし、私は鶏卵アレルギーのためレシピについては各自リサーチいただければ幸いです。
アレンジレシピもご紹介!
スーパーで手頃なひき肉がない場合は肉屋さんで
「ミンツにしてください!」
と頼みますがそうなると1kg単位でしかやってくれなかったりもします。
ご想像の通り大量に、出来てしまいます。
調味料をしっかり使えば1週間ぐらいは冷蔵庫で持つとのことですが、お土産に持たせたいレベルで出来てしまいました。
アジア人に取ってはそぼろ丼が手っ取り早くおいしいのですが、欧米諸国ではお米を毎日のように炊く家はマイノリティ。
ということでおすすめなのが
Soboro ホットサンド!
ヨーロッパだとよく見かけるホットサンドを作るための調理具。
挟んで暖めて、
いい頃合いで食べるだけ!
寧ろこっちの方が評判がいいときもあります。苦笑。鍋でお米炊くの大変なのに。
なので持って返ってもらう口実に
「ホットサンドにしたりジャムみたいな使い方してもおいしいよ!」
との文句を使います。
ちなみにヨーロッパのお家はオール電化が多いので日本でよく見るタイプの直火式のホットサンドメーカーは見たことがありません。
上記のタイプだとひっくり返さなくてもいいですし一度に2つ(食パン4枚分)焼けるのでかなり時短にもなります。
そぼろに限らずホットサンドは日本の方にも超おすすめなので日本でも買えないものか、ちょっとリサーチしてみました。
耳まで焼ける ビッグなホットサンドメーカー
シンプルな構造でスイッチもコンセントの模様。
ヨーロッパによくあるタイプに近いものだと思います。
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対角でカットできるのステキ!
BRUNO(ブルーノ)ホットサンドメーカー ダブル
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お値段倍異常なだけあってハイテクです!
え!ホットサンドメーカーでたいやきも焼けるの!?
また、タイマー付き(ヨーロッパではみたことない。)ので忙しい朝にも安心ですね!
簡単なグリル料理も出来るようなのでシングルよりはダブルの方が使い勝手がきっといいはずです。
トーストよりも手やテーブルが汚れにくいのでお子様がいる方にもいいかも。
いいなぁ。ほしいわこれ。
ということで少し脱線してみましたが、海外滞在中にスシをせがまれた場合はぜひ上記の ”Soboro” を試してみてくださいね!
日本で暮らす皆様へ
海外生活にあこがれを抱く方も多いかと存じます。
ぜひ…酒やみりん、八丁味噌を思う存分使っておいしいそぼろを召し上がってくださいませ。
ここ1年、本みりんで料理してません涙
高祖父小泉八雲(Lafcadio Hearn)生誕の地、ギリシャはレフカダ島よりお届けいたしました。
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