コルフ島と聞いて具体的なイメージを浮かべることが出来る日本語話者の方ははたしてどのくらいいるでしょうか?
ちなみにケルキラはコルフのギリシャ語読みです。
ジブリファンの方からはあの”風の谷のナウシカ” の主人ナウシカのモデルになったギリシャ神話に登場する”王女ナウシカアー”が住んでいた島!なんてコアな文句が飛び出したり…しないか。
ひとまずなぜコルフ島というギリシャの北西部の島にやってきたのかからお話しようかと思います。
私のルーツ!! という訳ではない
小泉八雲の玄孫ということで3.125%がギリシャ人である私ですが、コルフ島に私と血が繋がった人はいないか、ものすごーく遡らなければいけない気がします。
というのもコルフ島は6代前の祖母であり小泉八雲(Lafcadio Hearn)の母、ローザ アントニア カシマチ(Rosa Antonia Cassimati )が1882年、59歳で亡くなった場所なのです。
2017年の初ギリシャにおいては八雲が生を受けたレフカダとアテネのみの滞在でしたが2019年の夏、満を持しておばあさまと同じ景色を見にやってきました。
それは5月21日のこと
それまではアイルランド南東部のトラモアという小泉八雲(Lafcadionn Hearn)が幼少期に泳ぎを覚えたとされる街 に住んでいた私。
私が滞在したのは2007年にUNESCO世界遺産に指定された旧市街や城壁など観光地として機能しているコルフ(ケルキラ)地区は人口4万人程度の都市でありながら世界遺産にも登録されている旧市街などもあり観光資源が豊富です。
また7つあるイオニア諸島の中で一番人口が多い島でもあります。
現在はギリシャ共和国に属していますが私の高祖父の小泉八雲(Lafcadio Hearn) 及びその母ローザがのが産まれた時代はイオニア諸島合衆国というイギリスの保護領でした。
イギリス、ということは…
ピンときた方もいらっしゃると思うのですが八雲の父、チャールズ ブッシュ ハーンは当時イギリス人(現在で言うところのアイルランド出身ですが当時はイギリス領)軍医として降り立った際にローザと出会い、3人の息子を授かります。
ちなみに彼らは離婚した後にも新しい家庭を築きました。
チャールズにはさらに3人の娘が、ローザには息子と娘が2人ずついます。
そんなイギリスの保護領から独立したのは1864年の5月21日。
3.125%ギリシャ人の私がコルフ島に降り立ったのは2019年5月21日!
イオニア諸島がイギリスの保護領でなかったらこの世に産まれていないであろう小泉八雲の玄孫の私。
なんと独立記念日(返還のような気もしますが現地人は独立と言っていました。)にアイルランドからやってきたのです!
ちなみにギリシャ本土ではそれほど重要な日ではないそうですがコルフ島はイオニア諸島でも一番の人口を誇る島。
盛大にお祝いしたそうです。
ちなみに私は夜7時の到着だったため、パレードなどは見ることができませんでした。
たくさんのCoinsidenceでびっくり!
したのは私だけではありませんでした。
上記を教えてくれたのは以前、レフカダ島で出会ったいつか日本へ行くべくじっくりマイペースに日本語勉強中のお友達、アリスちゃん。
勝手にレフカダに住んでいる思っていた私は
「6月にレフカダに2〜3週間行きたいんだけどアリスちゃんちってお世話になれないかした?あとね、今回はローザおばあちゃんゆかりの地にも行きたいと思ってるんだけどコルフ島とキシラ島に知り合いいたら紹介してもらえる?」
と連絡をしました。
ギリシャ人の連絡は大体3日以内に返ってくれば上等と思っているのですが
即レスでした。
「わぁ!アユコサンまたギリシャに来てくれるのね!今、私はレフカダにはいないんだけど実はね コルフの大学に通ってるの!広くないけどちゃんとベッドもあるからうちに泊まってよ!もちろんいくらでもいていいよ!What’s a coinsidence!! (なんて偶然なの!)」
ということで難関とも思われたコルフ島での滞在場所を思いもよらない形で決めたのでした。
こんなことぐらいでブログ書きませんよ
レフカダに住んでいると思っていたお友達がコルフにいて泊まれちゃった!というのも偶然の一つですが更なるびっくりが待ち構えていました。
数々の準備やバイバイパーティーなどでアイルランドではローザおばあさまが亡くなった具体的な場所を調べず
「行ったら何とかなるっしょ!」
と高をくくってコルフ島に行きました。
パスポートにEUの出入りの記録を残すべくコルフ島に到着した翌日にアルバニアへ行った のですが、アイルランドを出た最初の1泊は大きな荷物を置くべくアリスちゃんのお家で過ごしました。
「アユコサン、滞在の予定はどんな感じ?」
「う〜ん、コルフはなかなか来れる場所でもないから観光地っぽいところも行くつもりだけど、ローザさんのいた病院には絶対に行きたいの。でも英語の情報がなかなかなくて探せてないんだよね〜。」
「ああ、それなら 私の通ってる大学だよ!」
…耳を疑いました。
「いくつか分校があるんだけど元々病院だったところを改築したのが私の通ってるdepartment なの。それもあってアユコサンが私にローザさんの〜って訊いてくれたときは本当にびっくりしたんだよ〜。息止まった!しかも今日、独立記念日でしょ? イオニアンアイランズがUKの保護領じゃなかったらアユコサン、今いないじゃん!What’s a coinsidence!!」
ちなみになぜ5月21日のチケットを取ったかと言うと、ライアンエアでのロンドンからの便が16ユーロと5月初旬から中旬の間で一番安い日だったからです。
預け荷物があるのでプラス20ユーロ払いましたがそうは言っても激安です。
まとめ Coincidences
①ひいひいひいおじいさまとおばあさまが出会うきっかけにもなったイオニア諸島合衆国からの独立記念日に
②レフカダに住んでいると思っていた日本語勉強中の友達のところで厄介になり
③実は彼女が通う大学がローザおばあさまが逝去した場所だった
ということで天国からのスピリチュアルな導きを幾度となく感じる旅の初日でしたとさ。
実際のところ、ローザおばあさまは10年間を病棟で過ごしたため、コルフ島にいい思い出があったかどうかはわかりませんがワクワクがとまりません。
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